髪の毛は、どんな成分からできているの??

少しマニアックでケミカルなお話になりますが・・・
髪の毛の成分は、80~90%が、ケラチンタンパク質、10~15%が水分、1~9%が脂質、3%以下がメラニン色素、その他は、微量元素です。

主成分のケラチンタンパク質は、約18種類のアミノ酸から出来ており、シスチンを多く含んでいるため、腐敗しにくく、科学薬品に対して耐性があり、物理的強度も強く、弾力も大きいことが特徴です。

ケラチンタンパク質に次いで多い水分は、通常の空気中で10~15%含まれ、洗髪した直後では、30~35%、ドライヤーで、乾燥させても、10%前後の水分を保持しています。毛髪は、傷んでくると水分を保持する力が弱くなり、水分量が、少なくなるので、ダメージの目安になります。

水分量が多いと、髪のコシがなくなり、少ないと、髪はパサつき、光沢が、なくなります。

毛髪中の脂質は、毛髪内部に存在する皮脂と、頭皮の皮脂腺から分泌された皮脂とがあります。

どちらも毛髪を保護し、乾燥を防ぐ働きをします。

メラニン色素は、髪の色を決定する成分です。

このメラニン色素が黒色をしているので、日本人は黒髪なのです。

微量元素は、鉄、銅、カルシウム、マグネシウムなどの金属の他、リン、ケイ素等の非金属を含め30種類くらいの無機成分が含まれています。これらは、チリ、ホコリ、頭髪化粧品等の外部からの付着、または体内からの蓄積によるもの、あるいは毛母細胞の分裂増殖の際に不可欠な成分として、必然的に存在するものなどがあります。

髪は、有害な金属を体外に排出する役割があるので、毛髪中の微量元素を測定することで、身体の物質代謝の異常を察知し、健康状態を知ることができます。

髪の毛は、こんな物質で構成されており、それらのほとんどは食事などで摂取されたアミノ酸が、血液によって毛母細胞に送られ、そこでつくられています。

日々のバランスのとれた食生活が健康な髪を作る秘訣なのです。

皆さんも健康な、髪を作るためにバランスのいい食生活を是非心がけてください。

2011-02-23 | Posted in 記事No Comments »