パーマについてのお話

こんにちは。

GWは、いかがお過ごしですか??

今日は、パーマについてのお話です。

 この季節。セラヴィでは、パーマをされるお客様が普段にまして増えています。

 そこで今回は、パーマの始まりのお話しです。

 19世紀中ごろの婦入たちは、一般に石油ランプでカールアイロンを熱して毛髪にウェーブをつけていたと言われています、1872年(明治5年)にフランスのパリでマルセル・グラトーいう人が、マルセルウェーブと言うものを発明しました、これは毛髪を熱した棒に巻きつけて「蝶番」のついたもので押さえる方法でした、カールアイロンで巻き込みながら毛髪にウェーブをつける方法を改良したもので、ひとつの大きな進歩と言えましょう、しかしこれらの方法はいずれも一時的なウェーブであって、毛髪はシャンプーしたり湿気にあうと伸びてしまいます、これに対してドイツ人チャールス・ネッスラー(Charles Nessler 1873~1951)は、湿気にあっても伸びないウェーブに挑戦して、1905年(明治38年)にアルカリと電熱器を利用したウェーブ法をロンドンで発表しました、これが世界で最初のパーマネントウェーブの方法であり現在のパーマの原点といえます、もともとネッスラーは美容の仕事に携わっていました、ある機会から、かつらに用いている髪の毛は『棒に巻いて10数時間煮沸してパーマネントリーなウェーブをつけている』現実と、さらに偶然のことから『硼砂(ほうさ)』が毛髪をカールするのに有効である』ことを発見したことに始まります、この薬品と加熱の組み合わせを用いてネッスルウェーブという名称で発表したのです、しかしネッスラーのこの仕事は順調には発展しませんでした、紆余曲折があって彼自身も1915年(大正4年)アメリカに渡り、ネッスルウェーブがアメリカで実用化されたのは発表から15年後の1920年(大正9年)頃のことです、当時の欧州婦人たちのロングヘアに彼の発明が適していなかったことと欧州美容室の保守的体質に勝てなかったのでしょう、しかしアメリカでは1920年を境としてネッスル方式のパーマネントウェーブが急遺に普及して、一種の流行となりました、この時代はネッスラーの他にフレドリックやスーターという人々も活躍していて「3人の開拓者」と称している文献もあります。

はじめは、今のコテのような原理でスタイルチェンジを楽しんでいたんですね。

2011-05-03 | Posted in 記事No Comments »